筑波大学✖名古屋大学 (共催)

時代をつなぎ、視野を広げる:歴史天文学が切り開く環境変動研究 - セッション C-08

筑波大学図書館情報メディア系, 名古屋大学宇宙地球環境研究所

日時: 2025年10月2日 (木), 10:00-12:10

会場: つくば国際会議場 303会議室

本セッションについて

将来の環境変動予測において、歴史天文学の果たす役割はますます重要になっている。過去数千年にわたる人類の天文記録は、太陽黒点や太陽コロナの観測を通じた太陽活動周期の解明や、異常気象との関連分析など、気候変動研究に貢献してきた。本セッションでは、世界各地の天文記録の専門家が、それぞれの記録の特徴とデータ活用の事例を紹介する。さらに、太陽物理学やデジタル・ヒューマニティーズの観点から、歴史記録と最新の科学技術を融合し、将来の太陽活動や異常気象の予測精度を向上させる手法を議論する。グローバル・サウスを含む地球全体の災害リスク軽減に向け、歴史天文学の知見を未来社会に活かす新たな可能性を探る。

プログラム

開会の挨拶:オーガナイザー

歓迎の辞:筑波大学 学長

発表

  1. 李, 梁 & 李:東アジア史における天体接近事象 — 角距離と記録用語の分析
  2. 村田:中世東欧史料における天文記録の解釈 — 歴史天文学における課題と展望
  3. 王:数千年のオーロラの道
  4. 早川:マウンダー極小期における太陽周期の歴史記録に基づく文献調査の進捗報告
  5. ラルセン:宇宙天気現象の最悪のシナリオが引き起こす航空機被曝について — 歴史的太陽嵐からの教訓
  6. ベシェ:黒点スケッチの解析 — 過去データ, 現状, そして今後の動向

パネルディスカッション

閉会の挨拶(オーガナイザー)